日時: 2025年1月24日(金)〜25日(土) 場所: 立命館大学大阪いばらきキャンパス H棟・H802
概要
当研究室の西村さん,元澤さん,森さんが,電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーション基礎研究会で研究発表を行いました!
概要: 機械翻訳の精度向上に伴い,多言語コミュニケーションが可能になりつつある.しかしながら,対訳関係にある単語同士でも概念に差があるため,コミュニケーションに齟齬が起こる場合がある.そこで我々は概念辞書を用いて,異言語の単語間で概念差を検出し,話者にアラートを出す支援方法を提案する.本手法の効果を検証するために,多言語チャットツールを用いて日本語話者とインドネシア語話者による統制実験を行った.実験結果をもとに分析した結果,提案手法を用いて話者に支援を行った場合,話者らは概念差を考慮した振る舞いが増えた.
概要: グローバル化が発展する現代社会では,機械翻訳を用いた異文化コラボレーションが行われている.近年は機械精度は飛躍的に向上し,多言語コミュニケーションは円滑化している.しかしながら,低資源言語と呼ばれる,言語資源の少ない言語の翻訳精度が他の言語よりも著しく低い.そのため,この言語話者は対話を理解することが難しい.そこで,本研究では,対話の要約に着目し,低資源言語話者の対話の理解を促進させるための二種類のファシリテータエージェントを構築した.一方のエージェントは,高資源言語話者に要約を要求し,もう一方は,要約を提供する.また,コミュニケーション実験を通して,これらの効果を検証した.
概要: 絵文字はチャットベースの多言語コミュニケーションにおいて,書き手の感情や意図を伝える重要な役割を果たす.しかし,文化によって解釈の異なる絵文字が存在するため,絵文字がそのまま挿入される現在の機械翻訳では,コミュニケーションの齟齬が生じる.そこで本研究では、絵文字に込められた感情に着目し,絵文字感情の埋め込みにより,日本語と英語における絵文字の文化的な違いを抽出する手法を提案する.