Webサービスやクラウドソーシング、ブロックチェーンの研究開発に取り組んでいます。
従来のクラウドソーシングを用いた対訳辞書作成では、複数人の作業者が単語を自由に翻訳し、 多数決で正誤を評価していました。しかし、危機言語などの話者の少ない言語の対訳辞書作成にこの手法を用いると、 その言語に精通していない作業者が多数決に多く加わってしまい、多数決による評価の信頼性が著しく低下します。 そこで、信頼値に基づいて対応言語ペアに精通した作業者にタスクを割り当てる手法と、 複数の評価タスクに対する評価列で多数決を行う超問題を用いた回答統合手法を用いることで、 生成される対訳データの品質向上を目指しています。
[地田大樹, 村上陽平. 対訳辞書作成のための信頼に基づくクラウドソーシングの評価, サービスコンピューティング(SC), 電子情報通信学会技術研究報告, Vol. 119, No. 482, SC2019-49, pp. 91-96, 2020.]
発表情報: 山本涼太郎, 村上陽平. Deep Knowledge Tracingを用いた対話作成タスクの予測, 情報処理通信学会総合大会, 2024
発表情報: Ryotaro Yamamoto, Zhang Yuxuan, Yohei Murakami, Mondheera Pituxcoosuvarn. Task Assignment in Crowdsourcing Using Deep Knowledge Tracing, The 23rd IEEE/WIC International Conference on Web Intelligence and Intelligent Agent Technology, 2024
複数のサービスを組み合わせ、作成された新しいサービスを複合サービスといいます。 複合サービスは構成要素のサービスよりも拡張した機能を提供できたり、既存のサービスを再利用できたりする利点があります。 例えば、地図情報サービスと天気情報サービスを組み合わせることで、地図上に各地方の天気を表示する複合サービスが作成できます。 このような複合サービスでは、組み合わされた一部のサービスが利用できなくなった時に、連鎖的に複合サービス全体に影響が生じます。 本研究では、この問題を解決するために、複合サービスのサービス依存関係のネットワークに基づくクラスタリングを行い、 利用できなくなったサービスと機能的に類似するサービスを発見することを目指します。
[大久保弘基, 村上陽平. グラフ埋め込みを用いた代替サービスの推薦, サービスコンピューティング(SC), 電子情報通信学会技術研究報告, Vol. 119, No. 482, SC2019-48, pp. 85-90, 2020.]
発表情報: 松本賢司, 村上陽平. サービス連携関係に基づくソフトクラスタリング, 情報処理通信学会総合大会, 2024
複数の API を連携して構築した新たなサービスを複合サービスという。 複合サービスにより、単一の API では実現が難しい拡張機能や付加価値を提供することが可能になる。 しかし、API の利用に関する統計より、85.6%の API が複合サービスに利用されていない。 そのため、複合サービス構築時に適切な API を発見することが難しい。 本研究では、大規模言語モデルを活用し、プロンプト技術による API 推奨システムを構築した。 これにより、ユーザが自然言語で記述した要件文から適切な API の組み合わせを提案が可能になる。
発表情報: 松本賢司, 村上陽平. 大規模言語モデルを用いたサービス合成のためのAPI推薦, 電子情報通信学会サービスコンピューティング研究会, 2025, サービスコンピューティング研究専門委員会 若手奨励賞 受賞
発表情報: 中川真一, 村上陽平. 多層マルチラベル分類を用いた複合サービス推薦, 電子情報通信学会サービスコンピューティング研究会, 2025